「無財の七施」
- 井上 良延
- 4月5日
- 読了時間: 1分
仏教に「施し」の大切さを説いた教えが、たくさんあります。
その一つに「無財の七施」があります。
1.眼施(げんせ)
やさしい眼差し。眼は心の窓、柔和な心があれば、眼も柔和心が尖(とが)れば、眼も尖る。
2.和顔施(わがんせ)
柔和な笑顔。笑顔は、人に安らぎをもたらす。
3.言辞施(ごんじせ)
思いやりの言葉。人を傷つけ、救うのも、言葉一つ。
4.身施(しんせ)
身をもっての施し。
5.心施(しんせ)
心配り。思いやりは、人に喜びを与える。
6.床座施(しょうざせ)
席をゆずる。転じて何事もゆずり合う心。
7.房舎施(ぼうしゃせ)
家に招き入れる。転じて全てを許す、受け容れる心。
このように、心がけ一つで、だれでもできる施しばかりです。
金品をもっての施しだけでなく、何もなくても施しは十分にできるのです。
光延寺 井上良延